なんでもない話
- minmirufi_yu
- 2024年12月11日
- 読了時間: 3分
みんみるふぃーゆです。なんでもない話でもブログを更新していいかなと思ったのでなんでもない話をします。
なんでもない、といえば先日夢野久作の少女地獄を読みました。私は夢野久作だとやっぱりドグラ・マグラが好きなのですが少女地獄もなかなかドロっとしていて美しかったです。私が夢野久作を知ったのは瓶詰地獄からなのですが……あれは人を選びますね。
実は結構明治から昭和初期にかけてあたりの文豪が好きなのですが、この間とうとう吾輩は猫であるを読み、夢野久作と太宰治に侵食されていた心が浄化されていきました。夏目漱石って面白い小説書くなあ。坊ちゃん大好きなので刺さる気はしてたんですけど、想定以上です。
あとは個人的にとっても好きなのが宮沢賢治です。銀河鉄道の夜がほんとうに好き。今年の夏に岩手県まではるばる宮沢賢治を巡る旅をしました。楽しかったです。



楽しかったから写真見てください。
ありがとうございます。
なんか、宮沢賢治の字が好きなんですよね。丸くて。宮沢賢治は絵も可愛いです。ちょっとお時間あれば「宮沢賢治 ミミズク 絵」で検索してみてほしいんですけど、ほんとうに可愛いので。
さて、私は常に「人間らしいエゴ」を描くことに重点を置いています。個人的なこだわりにすぎないのですが。ダヴヴィルのアワタの「虫なら 動物なら 人間なら?」とかが顕著でしょうか。あと「うさぎだったもの」。このシーンはある種、アワタのその問いかけへのアンサーでもあります。生きて動くものは踏めないけれど、動かないものなら踏める(少なくともロティアは!)。でも草だって生きているし、うさぎだって生きていたのですから、人間の価値観で踏んでいいラインを判定するなんて傲慢だよね、でもそれが人間だよね、みたいな話をずっとしていたい。
話は戻りますが、このあいだ歴史探偵で宮沢賢治特集をやっていたので見ました。それを見て、あとは旅行で感じたこと含め、彼には「感じたものを感じたまま」書きとめる才能があったのかも、と考えるなど。私なんかは感じたものを日本語に置き換えて書き出してしまうのですが、彼はそうではなかったのかな。その結果生まれたのが「クラムボン」「かぷかぷ笑う」だとかの造語なのでは(そんなに美しい言葉があるだろうか)。まさに「心象スケッチ」が上手い人だったんだろうな。だからこそ百年後も私たちのような数多の人間を魅了してやまないのだろうな、と。
私にもそんな創作ができるでしょうか。作ったものが少しでも誰かの心に引っ掛かるのなら、そんなに嬉しいことはないです。精進あるのみですね。
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